ゴム考察

20代~30代は、ウエストにゴムを使用した服を着るなんて言語道断でした。

 

トップスをインして、ゴムベルトを見せることがなんとなく恥ずかしかったものです。

 

 

ところが、仕事でウエスト総ゴムのデザインをよく作る事があり、

 

仕方なく自分でも使用してみるうち、ゴムに対する考え方が少しずつ変わっていきました。

 

40代の声を聞くとウエストもなかなか言うことを聞いてくれなくなりますしね。

 

また現代は総ゴムのベルトを見せて着ても、デザインと受け入れられ、

 

決して格好悪くないという時代になったのもあると思います。

 

 

実は世の中の沢山の服に、見えない所でも、ゴムが一種の調整役として

 

良い仕事をしてくれていたりします。

 

ただウエスト全体にゴムを通して着るだけではなく、前面はインベルで後ろ脇だけ入っていたり、

 

後ろ腰にだけギャザーデザインとして入っていたり。

 

平ゴムからシャーリングゴムから、透明なゴムなど・・・。

(これは水着やインナー、丸いソックスの内側などに一緒に縫い込んだりして入っていますよ)

 

 

ただ通すだけではなく、シェイプしたい力をデザインに合わせて

 

こちらでコントロールし、掛け率を計算してパターンを引きますし、

 

実際に縫うときには手加減の世界だったり、以外に奥深いアイテムです。

 

 

厚物のステッチがけなどで、分厚過ぎて、その場で針が上下、地団駄して動かない事がありますね。

 

そういう時には広幅のゴムを後ろ側から噛ませると、ゴムが調整役になって、分厚い生地を動かしやすくしてくれますよ。

 

失敗が出来ないステッチがけの時など、よくお世話になります。

 

 

デザインありきで形にしてみたけれど、素材と形、パターンが簡単に調和しなかった時、

 

間を繋いで、すり合わせたい時も、ゴムに登場してうまくしのいで貰う事はあります。

 

困った時に頼れるアニキって感じです。

 

色々勉強になるから、みんなもゴムの服を作ってみてね!

 

 

 

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